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旅猫のお絵かき帳

旅行写真とイラスト

ヴェネツィア旅行(番外編):墓の島「サン・ミケレー」で思ったこと

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墓の島サン・ミケーレ

なんと全部墓地でできた島「サン・ミケレー」。

 

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via https://i.ytimg.com/vi/KiInhiGQzl0/maxresdefault.jpg

入口?だけ見ると墓地だとはなかなか気づきにくい

 

 

ヴェネツィアについた初日、ブラーノ(burano)島で葬儀を見かけた。なんと霊柩車ならぬ霊柩船の上に棺桶が乗っていて喪服を着た人たちが涙していたのだ。終わりごろらしく老人たちはお互いの背中を撫でながら飲みにいくようで、船は親族に見える人たちがのってきたらすぐ出発して行った。あとで考えるとあの船はこの島を目指していたかもと思った。

 

水上バスから降りたとたん目にしたのは「写真禁止」、「飲食禁止」、「静かに」などの注意標識。(だから写真は1枚もない。)地図もちゃんと見ずにきた適当な私は「墓地」という文字に驚いた。

 

 

 

観光客が興味本位で見物したらお墓参りにきた人たちに失礼かなという心配がずるずるとあがってくる。一瞬戻ろうかと思ったが、どっかの本で読んだ言葉と『ペール・ラシェーズ』のオスカーワイルドの墓(あのキスマークだらけの)を心の盾にし次々の水上バスが来るまでいることにした。

 

都市には「静寂」と「追憶」する場所が不可欠であり、墓地が必要

 

その都市と国を一番よく知りたいなら墓地に行ってみるがよい

 

 

島は教会と納骨堂といくつかの墓地区画でできていて、ほかのヨーロッパの墓地とあまり変わらないが、墓地でできた島と考えるととても不思議な気持ちになるのだった。

 

そんなほかのところと変わらないと言ってもすべての墓にはそれぞれの物語がある。すべての人間に物語があるように。サンマルコ広場でおめかしして笑っている女の子の写真やバレエシューズ、没年は20年前なのにきれいな花がたくさん飾っていてきれいにされている墓…

 

人々の物語を眺めていると、自然と自分の物語も自分の死についても考えちゃうのだった。私なんでヴェネツィアにきたんだっけ。

 

退屈でつらい職場をやめたら、次々と命にはかかわらないけど、色々な病気が見つかり落ち込んでいた。そのとき、死ぬ前に行ってみたいところってたくさんあるなと、またちょうど読んでいた漫画「ガンカンジャ」の主人公も旅行に行きたがっていたなと思って来た旅行だった。

 

 

ガンカンジャ/長けりゃ - レジンコミックス - プレミアムwebコミック&マンガサービス

 

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常に泣きながらみた漫画だけど最終話は号泣してしまった。ハッピーエンディングだったと思う 

 

 

今は経過観察中で1年に2~3度は極度に不安な気持ちを味わいながら検査をうけているものの不自由なく日常生活を送っている。また理不尽な職場に戻って好きだと思う仕事をする時間はなかなかとれないが、たまにはおいしいものを食べ、愛する人たちに触れあっている。こう考えると十分なほど幸せだ。

 

 

サン・ミケレーはたしかに観光地ではないが、この夢のような都市「ヴェネツィア」にも人生があり、愛されていた記憶が残る場所があるということを教えてくれる。またなによりもなんで旅行に出たのかも考えさせてくれるところだった。

 

 

オススメリンク 

www.tripadvisor.jp


 

jun-gloriosa.cocolog-nifty.com

 

イタリア、とりわけヴェネツィア(Italia, soprattutto Venezia) Isola di S.Michele(サン・ミケーレ島)(I)

 

 

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